「なま」の新茶
読んだ人は1年後のたのしみが増えます、たぶん
かもめと街
2026.06.15
読者限定
新茶の季節には銀座へ行く。
数年前、デパ地下の催事コーナーを通りがかったところ、新茶の立ち飲みスタンドがあった。そこでふるまわれた日本茶はもちろん、お茶を淹れる所作の虜になった。
急須に入った茶葉からしっかり抽出するために手首を使って勢いよく急須をぐるんっ! とまわす。お湯は最後の一滴までピシッと注ぐ。その、緩急ついた一連の流れがうつくしい。
お茶をいただいたあと、「奥に喫茶室があるので、次はそちらにいらしてくださいね」と紹介されたのだ。それ以来、初夏はかならず行くことにしている。